私が麻痺のこのケアをするきっかけになった、
野良猫サンタ(女の子だよ)のご紹介♪
(2016年8月に天使になりました。)
2010年12月25日勤務先の院長が愛犬のジョー君のお散歩中に、
交通事故で昏睡状態で倒れている猫を
看取るつもりで保護しました。
クリスマスの日に発見されたのでサンタと
名前をつけてもらいました。
その後命を取り留め、下半身麻痺で
もう歩くことは出来ないとのことで
病院で暮らすことになりました
まだリハビリを学びたての私でしたが、
いやいつかきっとまた歩ける!
という気持ちがあったので
すぐにリハビリを開始しました。
当初自分が出来るものが、
バランスドッグマッサージ
リンパマッサージとプレイズタッチのみ、
試行錯誤していた時の記録です。
いろいろな事を学んだ、
今サンタに出会ってたら
もっと早く歩けるように
なってたのではと思います
リハビリ当初は
恐怖でおびえており、
誰にも心を開かず、
カラーなしでは触れなかったのですが、
マッサージを続けるうちに
甘えん坊の猫へと変化していきました💓
リハビリの様子は↓
リハビリ記録
★ 2011年1月リハビリ開始
脊椎損傷のため下半身麻痺、圧迫排尿・排便が必要な状態。立てず歩けず、後ろ足はびろーんと伸びたまま。
右側は少しだけ神経の反応有..左肢完全麻痺しています。徐々に左足のナックリング改善
6か月過ぎて停滞期。リハビリの壁というのでしょうか… 思うように変化が見られなくなってしまいました。
あきらめずにリンパマッサージやプレイズタッチ、ツボ押しのマッサージは継続。
★ 2012年
マッサージをたっぷりした後に自力排便が可能になりました♪
最初の1年は意気込みでいろいろなリハビリを取り入れてうまくいかず、これは焦って早く次のステップのリハビリに進んでしまったことが原因だったのかもと後から気がつきました。
時間がかかってもステップbyステップで続けていく方が後々ぐんと変化がみられるのだと学びました
■ 2013年
プレイズタッチを学び直しインストラクターの資格を取りました。皮膚の細胞に働きかける、繊細なタッチの重要性に気づきリハビリにもタッチケアを取り入れることにしました。Tタッチやプレイズタッチは安全でリ
ハビリにとてもお勧めです
■ 2014年
Tタッチの勉強会に参加させていただいてアドバイスをいただいたり、犬の整体の先生で猫も見てくれる方がいたのでみて頂いてアドバイスを取り入れ肩甲骨周辺を緩ませること、ももの筋肉をつけること、硬直していたふくらはぎをゆるめてあげることを教えていただきました 段々と起き上がりを少し助けてあげると自分の四本の肢で自立でき、軽く手を添える補助だけでほんの少しですが歩けるようになってきました♪ サンタがんばってくれています♪
6月にケア後に自力排尿しました!
11月 人のケアで佐藤式リンパケアの素晴らしさに出会い、犬猫たち動物にもぴったりの方法ではないかと思いそのエッセンス、耳やあご周りのケアをとり入れ始めました。思いの外動きが快調なのです♪
力をいれずとも体や筋肉を緩ませてあげることができます。欧米人と日本人の筋肉は違うそうです、人と動物の筋肉も違います。優しいタッチであればあるほど、犬のマッサージに力はいれずとも体が緩むことを日々実感しています。
12月 バランスディスクに挑戦♪一度はのってくれたものの、おやつに反応してくれず逆にストレスを与えるのでサンタの場合はバランスディスクは断念しました。
思い返すと今年の春はまだ骨と皮状態だった後ろ足のももの内側に筋肉が付いてきています♪
マッサージのケアだけでも体の状態がよくなることで筋肉も自然とついてくるのですね♪ということを発見
ご飯を食べる時に補助して立たせているのですが、これもかなり重要な毎日のトレーニングになります。
しばらくするとペタンとなっていたのが、本日ご飯をほぼ食べ終わるまで自立していてびっくり♪
サンタはほんとにすごいなあちゃんと、歩こうって思ってくれています♪
■ 2015年
1月 自分の家の犬の闘病生活が始まり、サンタのケアにかける時間がほとんどなくなってまってほんとに申し訳ない気持ちでいます。
3月 たっぷりとリハビリ時間が取れた時に自力排尿がたまに起きるようになりました。サンタのケアに週2回少ししか時間がとれないので進み具合はとてもゆっくりですが、あせらず時間がかかってもいつか好きな時に自分でおしっこがでるようになったらいいなあ。
ただ1日2回の圧迫排尿がかなり腎臓に負担をかけているようでひどい血尿で治療しております。 徐々に排便誘導も難しくなってきているのも事実。今までもたまに便の掻きだしが必要でしたが、その間隔が短くなっている気がしています。
7月 ケアを続けていた愛する我が家の犬が天使になりました、サンタのリハビリを週4回たっぷり時間かけるようになりました。すると立ち姿もメキメキとしっかりしてきました♡
8月 今月から間質液を流す佐藤式を応用して上半身ケアに下半身ケアも試行錯誤で追加しました。股関節周りの状態が良くなってる気がしてます。 リハビリ中のマッサージで誘導排尿ができるようになりをかけるようになりましした。ました。 サンタのここをさすると良い、ここをタッチすると良いかもポイントみつけました♪ サンタの場合はしっぽに近い側の腰あたり♥
11月 サンタがんばってます。後ろ足の踏ん張りがしっかりして自立してる時間は日増しに長くなりました♪ 苦手だったお座りから自力での立ち上がりを今強化している最中です。補助は必要ですが、かなり自分の力で持ち上げようとがんばっています♪ただ…腎臓の状態が悪くなっています。長いこと血尿は続いてるのが心配です。
■ 2016年
1月 自力の立ち上がりが少し強化されてきました。力を入れずに筋肉を緩めることができる方法があるのだと武術系の整体の先生から人用の手技を教えていただいてそれをサンタに応用してからどんどん柔軟性が増してきました♪ ただ現在も一日置きの皮下補液が続いています。 時々ひどい血尿や便秘も起こすので心配ですが、腎不全がこれ以上ひどくならないよう祈るばかりです。
3月 今まで診察台の滑りにくいマットの上で練習していたのですが、最近は床のちょっと滑りやすい場所でも練習してみたら、そこでも少し踏ん張りがきくようになってきました♪ サンちゃんすごいでしょ!
6月 一人で立ち上がることはまだ難しいのですが、姿勢を前方に軽くうながしてあげるだけでなんとか自力で立ち上がる姿勢をとるように!内ももにも力が入るようになって歩き方もかなりしっかりしてきました♪
7月 点滴が必要なことが増えてきました… 最近は歩くためにというよりも、排尿排便を促すマッサージになっています。 キャロルガーニ先生より動物のためのボディバランシングを受講してとり入れ始めました♪するとちょと食欲もでて、おしっこもきれいになってきた気がします♪ ボディバランシングは、タッチとエネルギーワークを合わせたものです。 体のエネルギー循環がよくなりとてもリラックスします。 自然治癒力を促すヒーリングでもあります。 ケア中に幸せそうな顔をみるとオキシトシンがお互いにあふれます♪
8月 サンタがご飯を食べることができなくなりました。 どんどん痩せて、常時点滴、食道チューブからの給餌に切り替えなくてはなりませんでした。途中チューブ+自力でも食べれるようになったのもつかのま排便や排尿も滞り、またご飯が食べれず、チューブのご飯後も嘔吐… でもまだ、頑張ってくれると思っていました… 病院のスタッフみんなにもいっぱい愛されているサンタ。
2016年8月31日の夜天使になりました。
翌日の雲に現れた、大空高く羽ばたくサンタのエンジェル。
2人の触れ合いの時間は大切な宝物です。
私にとって初めての思考錯誤のリハビリ、
上手に出来ていなかったと思います…
それでもいつもサンタはいつも変わらずに
やさしいまなざしでわたしを受け入れ
一緒に頑張ってくれました。
本格的なリハビリでなくても、
動物と家族にとって心が触れ合う
そんなやさしい時間がとてもよいリハビリにも
なるのだということを実感させてくれました。
動物の体を強くもみほぐす必要がないこと
を教えてくれたのもサンタでした♪
サンタはわたしのリハビリの先生です。
この経験があるので麻痺のある動物のケアの
お手伝いがしたいと思うようになりましたサンタに感謝です。
お別れの日、箱に入ったサンタを見送るために
抱き上げて歩いた道、 箱が振動して揺れました。
いつものようにゴロゴロって言って
ゴロンとしてくれたような気がしました…
サンタいままでありがとう。大好きだよ。